こどもパソコンIchigoJamでプログラミングの自宅学習を成功させるための3ステップ


自分で作れる子ども向けのパソコンIchigoJam。
はんだを使って組み立てるのも楽しいのですが、本当に楽しいのはIchigoJamが完成してからのプログラミングです。
とはいえ、初めての方には、何から始めたらよいのかわからないと思います。
今回は、自宅でできるプログラミングの始め方をご紹介します。

1.IchigoJamの説明書で基本の仕組みを理解する

まず、始めのステップ。必要なものはIchigoJamのキットです。
IchigoJamを作ったときに組立説明書と一緒にキットに入っていたもう一つの紙「IchigoJam BASIC リファレンス」を見つけてください。

ありましたか?
購入したキットによって同封されていないものあるので、入っていなかった方や、捨てちゃった・・・・、という人はコチラをどうぞ。

 

何やら小さい字でたくさん書いてありますね。
右側にある命令文の例を入力してみるのがまずプログラミングの第一歩です。
各項目の解説の言葉が難しくてよくわからないときは、IchigoJam開発者の福野泰介氏のHPの解説が子どもにもわかりやすいです。→大事なのはアルゴリズム、プログラミングの学び方、IchigoJam BASIC リファレンス

最初のチャレンジにおすすめなのが、初級コマンドの前半部分。
まずは、1行目の命令文

LED 1

と入力してみましょう。
IchigoJamに付いているLEDが光りましたか?

同じようにピンクの下線の命令文を入力していくと、IchigoJamや画面が命令通りに反応していきます。

水色の下線の部分は10、20、30と行番号をつけてみてください。

30 PRINT RND(6)

まで入力したら、次の行で「RUN」と入力して実行します。
”HI!”の文字と、違う位置に1〜5までの数字が表示されていれば大成功。
「SAVE」で保存しましょう。
「LOAD」でプログラムを呼び出した後、RNDのコマンドどおりランダムな数字が表示されるのか確認したいときは、もう一度実行してみて、さっきとは違う数字が表示されていることを確かめてみましょう。

これで最初のステップは終了です。
一つ一つのコマンドを覚える必要はありません。
動きの一つ一つには命令文が必要で、命令文を入力すると何かが起こる、ということが理解できればじゅうぶんです。

次は本格的にプログラミングに挑戦してみましょう!

2.IchigoJamの本でプログラミング体験

最初の1冊にオススメなのが、「IchigoJamでプログラミング」。


基礎から応用までたくさんのプログラムが収録されています。
各プログラムは詳しい解説つき。
最初のステップで見たコードもたくさん出てきます。
この命令文、前も使ったことがある!と気づくことができたらすごい!

まずは体験編のサンプルプログラムをそのまま入力してみてください。
ちょっと長いけどがんばって!
最初のステップではプログラミングでいろいろ変化することはわかりましたが、特に面白いことはありませんでした。
プログラミングってなんだかつまらない・・・と思い始めた子どもの心をつかみましょう。
サンプルプログラムを実行すると「縄跳びさっちゃん」というゲームが遊べます。
「プログラミング、すげー!」「もっとやってみたい!」と思わせるための大事なワンステップです。

こどものモチベーションを上げたら、あとは本に沿って解説を見ながらすすめていきましょう。
本に書かれた何本ものプログラミングを完成させていくうちに、よく使うコードは自然に覚えて入力できるようになってくるかもしれません。
自然に、がポイント。
まだコード一つ一つを無理して覚える必要はありません。

この本1冊終える頃には、だいぶプログラミングのことは理解してきているはず。
プログラミングとコード表を見て、ここでこんなことをやっているからこうなる、とスタートからゴールまでの流れをつかむことが出来れば、あとはやりたいことに合わせて内容をアレンジするだけです。

次は、プログラミングの技術とは違う方向でアプローチしてみましょう。

3.Kidspod;で自分で作る楽しみを知る

IchigoJamの活用でおなじみのKidspod;
(kidspodの活用法はコチラ→IchigoJam活用法(初心者編)〜自宅で簡単にゲームを作る方法
プログラムがたくさん収録されている、というところでは、本とさほど違いがありません。
大きな違いは、収録されているのは、他の誰かが作ったプログラムだということ。
自分と同じように、プログラムを勉強した子どもが作ったプログラムを見て刺激を受けることが目的です。

ただお手本のプログラムをうつしたり、アレンジするだけじゃなく、自分もオリジナルのプログラムを作ってみたい、という気持ちが芽生えれば大成功。
完成したら、今度は自分が作成者としてKidspod;に投稿しよう!と思うと、やる気も湧いてきます。

まずは、今まで作ったゲームでこうだったらいいのに、と思うところがなかったか思い返してみましょう。
何も思いつかない場合は、スピードを変えたり敵や障害物を増やしたり、ちょっと難易度を上げるところからスタートしてみるのもおすすめです。

アレンジしていくうちに、この動きを使ってこんなものを作りたい!と、ひらめくかもしれません。
自分だけのプログラムのアイデアが浮かんだら、今までの学んだことを参考にプログラムを考えていきましょう。

IchigoJam単体でできないことも、オプションをつけることで出来るようになることはたくさんあります。
どうしていいか親子ともども途方にくれてしまったら、ぜひご相談ください。

行き詰まってしまったときは

PCN東京世田谷では、定期的にIchigoJamプログラミング教室を開催しています。
子どもにちゃんと教えられるか不安な方や、途中で行き詰まってしまった方など、ぜひ教室にご参加ください。
未経験者はもちろん、経験者にも沿った学習で、プログラミングへの興味を伸ばします。

開催スケジュールはPCN東京世田谷HPをごらんください。
次回の開催は5月28日(日) 13:00 ~ 16:30です。
定員には限りがありますので、お申込みはお早めに!

 


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