
小学校のプログラミング授業を先取り!2020年を安心して迎えるために子どもに体験させておきたいツール
プログラミング教育の必修化元年と言われている2020年。
うちの子は大丈夫かしら、という不安を取り除く一番の方法は、今のうちからプログラミングに触れておくことです。
経験したことのないことを始めるのは親も子どもも不安なもの。
一度経験しておけば、不安のない状態で学校での学習もスタートできます。
ただ、プログラミング学習はやり方も使うツールも千差万別。
できれば学校でやるのと同じ事を先取りさせたい、、、という方は、モデル校で実践済みのツールを体験してみてはいかがでしょう。
特に文科省が発表した実践ガイドに掲載されているツールは、各学校も参考にする可能性が高いです。
プログラミング教育実践ガイド(平成26年度)に掲載されている小学校での実践例のあるツール
事例も多く導入可能性がありそうなおすすめのツール
Scratch
モデル校やプログラミングスクールでの導入も多いScratchを使ったプログラミング学習。
特徴はビジュアルプログラミングと言われる、ブロックで作られた命令を組み合わせていくことで、実際にコードを入力しなくてもプログラミングが学べる手法です。
馴染みやすいキャラクターと、コードを入力せずにプログラミングが組める手軽さから最初に導入される学校が増えそうなツールです。
自宅で学習するには
まずはScratch公式HPにアクセスして体験してみましょう。
作ったプログラムを保存するには会員登録が必要ですが、体験するだけならHPにアクセスしてすぐに始められます。
チュートリアルに沿ってブロックを動かしていくうちにプログラミングの仕組みが分かる、、はずなのですが、残念ながらチュートリアルは一部英語で書かれています。
チュートリアル内のブロック名が英語なので、左側のプログラミング画面の内のどれが該当のブロックなのかわかりづらく、まったく初めての子どもが1人でやるにはちょっとむずかしいかも。
はじめのうちはぜひ親も一緒にやってみてあげてください。
少し動かすうちに、チュートリアルに頼らなくてもコツを掴んで、自分で色々試すうちに仕組みがわかってくると思います。
ちなみに、タブレットで動かすにはツールが必要です。
モデル校でも実証済みの「Puffin Web Browser」をインストールして、Puffin Web Browserの画面からScratchのページにアクセスすると、タブレットでもScratchの作成画面が表示されます。
スマホでも動くようになりますが、画面が小さいとブロックを動かしづらいのでスマホでの利用はあまりおすすめしません。
App Storeからダウンロード→Puffin Web Browser (iOS版)
Google Playからダウンロード→Puffin Web Browser (Android版)
biscuit
Scratchに並んでモデル校での導入が多い、ビジュアルプログラミングのbiscuit。
自分で書いた絵をプログラミングで動かすことでプログラミングの基礎を学べます。
命令文のパーツは全て絵で書かれているので、小学校入学前の子どもや低学年向きのプログラミングツールです。
自宅で学習するには
biscuitの公式HPにアクセスします。
チュートリアルはないので、タイプによっては、何をしたらよいか分からないと困ってしまう可能性も。
まずはbiscuitの使い方のページから、動画を見ながら同じように動かしてみましょう。
だいたいの動かし方がわかればOK。
普段から絵を書いたりお話を作ったりするのが好きという子は、自由帳を持ってこさせて、書かれたキャラクターをbiscuitで書いてもらい、動かして楽しむのもいいでしょう。
創作意欲がグンとかきたてられ、画用紙とクレヨンよりも魅力的なツールに夢中になるかもしれません。
レゴマインドストーム
レゴのロボットをプログラミングで動かすことが出来るセット。
ロボットに付いているカラーセンサーや超音波センサーを使うことで、幅広い使い方ができるツールです。
また、プログラミングもイラストと色で、動作ブロック、センサーブロックなどに分かれていてわかりやすい。
他のツールと比べて出来ることが多い分立派なので、1人1台の導入はなかなか難しそうですが、グループでの学習ならばモデル校でも実績があるので、導入の可能性はあるでしょう。
レゴは去年低学年用のレゴ WeDo 2.0を発売し、教育機関向けのカリキュラムパックも提供し始めているので、今後はマインドストームよりも安価で使いやすいレゴ WeDo 2.0の方の導入が増えてくる可能性もあります。
自宅で学習するには
レゴのプログラミング教材のキットは自宅でも購入が可能です。
レゴ (LEGO) マインドストーム EV3
WeDoでも2万円以上するので、プログラミング学習の体験のためだけだとちょっと高く感じますが、普段からレゴが好きでよく買っているという子なら、次に買うレゴをこれにしてみてはいかがでしょう。
購入後は説明書やビデオにそって、プログラミングツールのインストール、レゴの組み立て、プログラミング、とすすめていきます。
レゴにはあんまり興味がない子にはちょっと手が出しづらいお値段なので、ちょっとやってみたい時はレゴを使ったプログラミングスクールに体験に行ったりするといいかもしれません。
本格的に通うとなるとレゴを買うよりも当然金額は高くなりますのでそこはお財布と要相談ですね。
制御学習プロロボ
フローチャートで作ったプログラムで動かす事ができるロボット。
プログラミングは専用のソフトで命令文があらかじめ日本語で書かれたフローチャートの図をマウスで組み合わせていくため、コードを覚えたり入力する必要はありません。
学校教材として作られているので、導入する学校も増えてくるのでは、と予想されます。
画面内だけでなく実際にロボが動く様子を見られるところや、簡単な組み立てから学習出来るところ、工場や原子力発電所などで実際に働いているロボットの話と絡めて学習出来るのも授業で使われそうなポイントです。
自宅で学習するには
学校教材としてのみ流通しているので、なかなか個人での入手は難しいです。
使用するプログラミングの仕組みはビジュアルプログラミングと変わらないので、Scratchなどで命令をブロックで実行する流れに慣れておくと少しは入りやすいかもしれません。
次のページでは、実践ガイドの小学生部門には掲載されていないけれど、導入する学校がありそうなおすすめのツールをご紹介します。