知ったら子どもにやらせたくなる!プログラミングで身につく将来役立つ3つの能力


2020年から始まるプログラミング教育の義務化。
なぜそんなに小さいときからプログラミングを学ぶ必要があるの?と疑問に感じている人もいるでしょう。
プログラミング教育はプログラミングの言語を学ぶだけではありません。
プログラミングを通して身につく考え方そのものが、子どもたちの将来に大きく役立ってくるのです。

「スモールステップ」で目標を実現

プログラミングで最初によくある課題として、スタート地点にいるキャラクターに指示を与えてをゴールまで導くというものがあります。

スタートからゴールまでは一本道。多くの子どもたちは、キャラクターに「ゴールまで進め」と指示します。
しかし、プログラミングの世界ではそれではキャラクターは一歩も動けません。
進む向きを指定する。その方向に1歩進む。また1歩進む。と、ゴールに辿り着くまで1つ1つやるべきことを指示し、やっとゴールに到着することになるのです。

スタートからゴールまで曲がりくねった道であったり障害物があった場合は、道を曲がったり、障害物を取り除いたりと、一つ一つ処理していかないとゴールまではたどり着けません。

そのゴールに辿り着くまでの過程を考えることがとても重要です。
子どもたちに伝えたいのは、この考え方は決してパソコンの中の話ではなく、現実の世界にも当てはまるということ。

大きな目標を達成するまでに、目標を細分化し、小さな目標から達成していくという考え方は、「スモールステップ」と言われ、目標を実現するために有効な考え方と言われています。

まさにこの「スモールステップ」を実践できるのがプログラミング教育です。

おおきくなったらこうなりたい、という大きな夢。
実現するためにはどうしたらよいかを自分の力で考えられるようになれば、夢が叶う可能性は高くなります。
子どもの頃の夢なんてかなわないものでしょ、とあきらめてしまう前に、子どもの可能性を伸ばすきっかけになるかもしれません。

「トライ&エラー」で問題を解決

プログラミングを学習していると、思い通りに動かない事は当たり前のようにあります。
入力を一文字間違えた、入力する数字が違っていた、それだけで自分が思っていたとおりの結果にはなりません。

うまくいかなかった時、しっかりと原因を探り、対策してからまたチャレンジする。
それは目標を達成するために必要なことであり、一回で成功する必要なんてない、ということを子どもたちは経験を通して学ぶことができます。

普段の生活でも、何か困難にぶつかった時どうしてそうなったのか原因を探し、解決するための方法を考えて実行する。もし、失敗したらまた原因を探して、次の解決策を試す。
この「トライ&エラー」の繰り返しが解決への近道となるということを実感として学べるところが、プログラミングの利点でもあります。

「ロジカルシンキング」でわかりやすく意見を伝える

今、小学校でもディベートの授業が取り入れられ、いかに自分の意見を論理的に伝えられるかの学習が進められています。
しかし、本来子どもの思考は直感的で曖昧なもの。論理的思考とは対極の場合も多いです。
なかなか日常生活で身につけることが難しい論理的思考を身につけるのに、プログラミングはピッタリです。

プログラミングはなんとなくで動かすことはできません。
何をすればよいのか、どこが間違っているのか、具体的な事実をしっかりと把握しする能力が必要です。
最初は直感で何かを実行しようとしたとしても、プログラミングを組み立てるときには、その直感を形にするための論理的な方法を考えることになります。

そして、プログラミングの授業でもう一つ大切なのは、成果を発表する過程。
プレゼンテーションの練習です。
初めは素直な感想でいいのです。
自分が学んだこと、作ったものについて人に伝えるのがプレゼンテーションの第一歩です。

簡単なプログラムから、徐々に複雑なプログラムが出来るようになるにつれ、発表の内容も自然と変わってきます。
プログラミングを組み立てるための論理的な手順をそのまま説明することで、発表は簡潔に、そして論理的になってきます。

独りよがりではなく、相手へしっかりと自分の意志を伝えることが出来る力を身につけることは、これから社会に出るうえで必ず役に立ってきます。

まとめ

「スモールステップ」「トライ&エラー」「ロジカルシンキング」。
社会人でも学ぶところが多いこの考え方を、小さいときから身につける事ができるのは貴重な財産です。

プログラミングというと、プログラムの言語やパソコン自体の知識に目がいってしまいがちですが、プログラミング教育で大事なのは、技術的なことを学ぶ手前の、考え方そのもの。

プログラミング教育って何?ホントに小さいときからやらせる必要あるの?と悩んでいる人や、子どもにやらせてみたいけれど、何を基準に選んだらよいかわからない、という人は、技術だけでなくプログラミング教育に対する考え方も念頭に置いて検討してみてはいかがでしょう。


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