自宅でプログラミングを学習するときに親が気をつけたいこと


パソコンとキーボード、モニター画面さえあれば、自宅でも手軽に学べるのがプログラミング学習の優れた点です。
しかし、家庭学習につきものなのが、親子のバトル。
普通の勉強よりは、遊びの要素が強いプログラミング学習は楽しくできがちですが、やらせ方や言い方を間違えると、とたんにモチベーションが下がってしまうことも。
注意点を踏まえて親子で楽しくプログラミングをマスターしちゃいましょう。

口を出さない

キーボードに慣れていないお子さんは文字を入力するのにもすごく時間がかかるかもしれません。
ついつい「Tはココ!」「打ち間違えてるよ」と口を出したくなりますが、ここは我慢。
横からガヤガヤ口を出すと、「うるさい!」と、やる気が削がれてしまいます。

初めはゆっくりでも大丈夫。
無理やりタイピングをマスターさせる必要はありません。
この先、何本もプログラムを入力していくうちに、自然に打つペースも早くなってきます。
できたら教えてね、とちょっと離れたところでそっと見守っておきましょう。

先を急がない

プログラムを知っている親の場合、「このコードの意味は〜」と、ついついすぐに教えてあげたくなってしまいますが、それもちょっと待って。
いきなりたくさんのことを詰め込むと、とたんにお勉強感が強まり、拒否反応が出てしまうかもしれません。

まずは、そのまま入力する。
そして、実行できたらほめてあげてください。

何本かプログラムを入力するうちに以前使ったコードが出てきたとしても、「このコードはどういう意味だったっけ?」などと、テストするような事も始めのうちは避けましょう。

手本を写しているだけで意味があるのか、と不安になるかもしれませんが、焦ってはいけません。

「この文字、前も使った気がする。」
「この動きを命令しているのはこの行?」
と、子どもの方から興味を持ち出すのを待ちましょう。

SOSを見逃さない

ちゃんと入力したはずなのに動かない!
そんな時の対応も肝心です。

自分で間違いに気づいて修正することが出来ればベストですが、なかなか間違いが見つけられず、そのうちに嫌になってしまっては元も子もありません。
できない!分からない!と子どもがイライラしてきたときは、一緒に対応してあげましょう。

親がプログラミングのことをさっぱりわからなくても心配ありません。
始めのうちは、見本にそってプログラムを入力するのがメイン。
打ち間違いをしている部分を直せばうまくいくことがほとんどです。
一緒に、間違っている部分を探してみましょう。

どちらが先に間違いを見つけられるか競争してもいいですし、上半分は〇〇ちゃんの担当で、下半分はお母さんの担当ね、と負担を減らしてあげるのも有効です。
できれば自分で間違いを見つけてほしいので、もし先に間違いを見つけても、子どもが一生懸命探しているうちはこっそり待って。
探す箇所を分担する場合は、先に間違いを見つけておいて、あえて子どもに間違いがある方を分担させてあげてもいいでしょう。

ちゃんと入力しているのに動かない時は、ひとまずストップして外部の手を借りるのも手。
PCN東京世田谷では、未経験者だけでなく経験者の教室参加も大歓迎です。
今こんなことで困っているので教えてほしい、など、少人数制だからこその個別の要望にも対応しながら学習を進めていくことも可能です。

時間を決める

プログラミングを作っていると、夢中になってなかなかやめようとしないことも。
普段のようにゲームで遊んでいるだけの場合なら怒り倍増ですが、プログラミングのお勉強だと思うと、せっかく集中しているんだし、とついつい甘くなってしまいます。

しかし、勉強と言えども何時間も画面に向かっていてはさすがに目も手も疲れます。
1時間やったら15分は休憩する。
1日2時間以上はやらない。
など、各家庭でルールはしっかりと決めておきましょう。

プログラミング学習も、食べ物と同じ。
無制限でお腹いっぱいやって飽きてしまうより、少し足りないくらいで切り上げたほうが、毎日の継続につながり、結果的に長続きすることになる可能性大です。

プログラムは入力途中でも保存することができます。
プログラムが完成するまでやめられないわけではないということは、子どもにもしっかりと教えてあげましょう。

遊びの時間を止めない

プログラミングの醍醐味は完成してから遊べること。
完成してから、いつまでもそのゲームで遊んでいるところを見たりしたら、遊んでないで次のプログラムにすすんだらいいのに、と思ってしまうかもしれません。

子どもにとっては、やっと完成したゲームで遊ぶ時間も大事。
そんなに夢中になれるようなゲームを作れたことを喜んであげるくらいの懐の深さが必要です。

ただし、最初に決めた時間のルールは破らないように。
ついつい遊びすぎてプログラミングに行き着かない場合は、遊ぶのは1個プログラムを作ってからにするなど、新たにルールを作ってもいいかもしれません。

まとめ

パソコンにプログラムを入力すると、その反応がダイレクトに見えるプログラミング。
最初のステップは、基本的には楽しいもの。
ちょっとした親の対応で、プログラミングの楽しさに夢中になる子がほとんどです。

無事プログラミングの楽しさに気づいてくれて、出来ることが増えてくると、次に立ちはだかるのが、プログラミングを自分で作りたいと言われたときの対応。
自宅でプログラミングを学ぶときに挫折してしまうポイントとなる大きな壁です。
一歩進んで、プログラミングを一から作りたいと言われたときはこちらの記事を参考にしてみてください。
プログラム未経験の親が子どもに「〇〇を作りたい!」と言われたときのプログラミングの教え方

 


こどもパソコンIchigoJamでプログラミングの自宅学習を成功させるための3ステップ
プログラム未経験の親が子どもに「〇〇を作りたい!」と言われたときのプログラミングの教え方